OpenAIは2026年7月9日、「GPT-5.6」シリーズを正式リリースした。最上位のGPT-5.6 Sol、中位のGPT-5.6 Terra、軽量版のGPT-5.6 Lunaの3モデル体系で提供される。Lunaは同等性能のClaude Fable 5と比較して1/38のコストで利用できると説明されており、コスト効率が最大の訴求点となっている。
性能面では、Solがサードパーティ評価でClaude Fable 5を上回るコーディング性能を示した。「ビジネスの野心に応じてスケールする」という設計思想のもと、大規模なエンタープライズコードベースの移行や複雑なエージェントワークフローへの対応力を前面に出している。米国の安全保障審査を経てのリリースで、プロンプトインジェクション耐性の強化も実施されている。
ChatGPTへの統合に加え、AWS(Amazon Bedrock)でも同日から利用できる。Microsoft Azureとの独占期間終了後に複数クラウドへの展開を加速してきた方針に沿った動きだ。
GPT-5.6の登場でOpenAIは2026年内にGPT-5.4・5.5・5.6と3世代のモデルをリリースしたことになる。Anthropicのfable系、GoogleのGemini 3.5と並ぶ三社競争の中で、OpenAIはコスト効率とコーディング特化という角度から自社のポジションを明確にしている。




