NVIDIAは9月14日、Perplexityのローカル実行型AIエージェント「Perplexity Portable Computer」のWindows版の提供開始を発表した。クラウドで動くエージェント「Perplexity Computer」をユーザーのPC上で動かす版で、8月25日にLinux搭載のRTX PCとNVIDIA DGX Spark向けに公開されていた。今回、WindowsのPerplexityアプリから利用できるようになった。
対象はPro/Maxの契約者(個人・法人プランとも)。Microsoft Store版のPerplexityアプリを入れ、モデル選択メニューからローカルモデルをダウンロードして使う。標準のモデルは、Qwen 3.8 27BをPerplexity Computer向けに追加学習し、RTX GPU向けに最適化したもの。タスクの計画、ツールの呼び分け、タスクキュー、ローカル検索インデックスまでがPC上で動作し、ローカルで完結した作業はPerplexity Computerのクレジットを消費しない。最新情報の検索などクラウド側の処理が必要なタスクでは、データを端末の外に送る前にユーザーの許可を求める。
Windows版では、ローカルのMCPサーバー経由でデスクトップアプリのツールやデータをワークフローに組み込めるようになり、定期実行のスケジューラーも加わった。コネクターはOutlook、OneDrive、Word、Google Drive、Gmail、Slack、GitHubに対応する。NVIDIAは用途の例として、GitHubのプルリクエストを状態別に整理して更新が止まったドキュメントを指摘する作業や、証券口座の明細と税務書類から繰り返し発生している手数料を洗い出す作業を挙げている。NVIDIA DGX Stationへの対応も近く予定されている。
導入のハードルになるのは「VRAM 24GB以上」という条件だ。デスクトップ向けGeForceで満たすのはRTX 3090とRTX 4090(いずれも24GB)、RTX 5090(32GB)で、RTX 5080(16GB)以下は対象外になる。ノートPCではRTX 5090 Laptop GPU(24GB)搭載機に限られ、RTX 4090 Laptop GPU(16GB)も条件に届かない。一方で、料金は既存のPro(月額20ドル)以上のサブスクリプションに含まれ、追加の利用料は案内されていない。条件を満たすPCをすでに持っているユーザーにとっては、社外に出したくないメールや社内文書を扱うエージェント作業を、クレジット残量を気にせず回せる手段になる。


