Anthropicは7月9日、Claudeの利用状況を可視化し、使った時間が自分の目標に沿っているかどうかを確認できる新機能「Reflect」をベータ版で公開した。開発の背景には利用者へのインタビューがあり、「どの程度の頻度でAIを使うべきか」「AIに任せるべき作業と人間が担うべき作業の線引きはどこにあるか」といった疑問が繰り返し寄せられていたという。Free・Pro・Maxの各プランでメモリ機能を有効にしているユーザーが対象で、ウェブ版とデスクトップアプリのSettings内から利用できる。
ダッシュボードでは、過去1カ月・3カ月・6カ月・12カ月のいずれかの期間を選び、扱ったトピックや使用頻度、よく処理したタスクの傾向、時間帯別の利用状況を確認できる。加えて「Claudeを使い続ける中で、自分自身の手で続けていきたいことは何か」といった問いを定期的に提示し、その内容についてClaudeと対話する機能も設けた。
評価軸には、Anthropicが提唱する「4D AI Fluency Framework」を採用した。目標設定とAIへの関わり方を決める「委譲」、目的を的確に伝えて有用な出力を引き出す「描写」、出力の妥当性を見極める「識別」、利用方法とその結果に責任を持つ「勤勉性」の4項目でユーザーの協働パターンを整理し、「メールの下書きを自分の言葉で書き直している」「戦略を固めてからタスクを委譲している」といった具体的な行動例や、Projects機能を使って文脈の説明し直しを減らすといった提案を示す。使いすぎを防ぐ「クワイエットアワー」と休憩を促す通知機能も用意した。
開発にはMITメディアラボのAdvancing Humans with AIプログラム、ボストン小児病院のDigital Wellness Lab、Family Online Safety Instituteが協力した。シークレットチャットや接続ツールが参照する元ファイル、健康関連の統合ツールでのやり取りは集計対象から除外され、機密性の高い会話も高いレベルでの分類にとどめて扱う設計になっている。



