OpenAIは2025年4月16日、推論モデルの新世代「o3」と「o4-mini」を正式公開した。両モデルの最大の特徴は、テキストだけでなく画像を含む思考プロセスが可能になった点で、視覚情報を直接推論の中で活用できる。
o3はOpenAIの推論モデルシリーズの旗艦にあたり、数学・コーディング・科学系ベンチマークでこれまでのモデルを大きく上回る結果を出した。特にコーディング評価のSWE-bench Verifiedでは69.1%を達成している。o4-miniはその軽量版で、コスト効率を保ちながら高い推論性能を発揮することを目的として設計されている。
「画像で考える」能力の実装は、従来の「入力として画像を受け取る」とは異なる。思考の途中で画像を解析し、その内容を推論の根拠として取り込む設計になっており、図表・スクリーンショット・手書きのメモなどを含む複合的なタスクに対応できる。エージェント的な用途——ツール使用や複数ステップにわたるタスク——での性能も強化されており、OpenAIはo4-miniを特にエージェントワークフローに適したモデルとして位置づけている。
APIでは安全性評価の強化も行われており、o3はOpenAIがこれまでに最も広範な外部安全評価を実施したモデルだという。推論能力の向上とエージェント用途への拡張が同時に進む、シリーズの転換点となるリリースだ。



