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OpenAI、ChatGPTの会話画面にGPT-6を投入 回答を操作できる画面で返す「Intelligent UI」も

OpenAIは10月7日、ChatGPTの通常の会話画面(Chatタブ)にGPT-6を投入し、あわせて回答を操作可能な画面として返す新機能「Intelligent UI」を発表した。9月に有料プラン向けのChatGPT WorkやCodexで先行提供していたGPT-6世代を、週12億人超が使う会話画面にも広げる。提供は同日から有料プランで始まり、翌日から無料プランにも拡大する。

Intelligent UIは、文章だけでなく図、タップできるボタン、入力フォーム、グラフ、インタラクティブな要素を組み合わせて1つの回答を作る機能だ。どの形式で返すかは質問の内容によってモデルが選ぶ。比較なら横並びの表示、仕組みの説明なら操作できる図解といった具合で、文章だけのほうが役に立つ質問には従来どおり文章で答える。

OpenAIが例に挙げているのは、レシピの横に調理のタイムラインを並べる、ドライブ旅行の立ち寄り先を地図上に示す、中心極限定理やモンティ・ホール問題を数値を変えながら確かめられる図解にする、といった使い方だ。「割り勘計算ツールを作って」「老後資金の計算ツールを作って」と頼めば、その場で使える計算機や簡単なゲームを会話の中に生成することもできる。

速度面では、思考を続けながら回答を書き始められるようになった。日常的なエージェント型タスクの社内評価では、最も深く考える「Extra High」設定のGPT-6が、GPT-5.6の「Medium」設定と同じ時間で回答を書き始め、総合スコアはGPT-5.6のExtra Highを上回ったという。Web検索が必要な質問では、GPT-6 InstantがGPT-5.6 Instantより早く回答を始める。短縮幅は英語版本文で平均44%、日本語版ページの図版では32%と表記が食い違っている。検索するかどうかの判断や、回答を裏付ける情報の見つけ方も改善したとしている。

会話画面はSol、無料プランはLuna Eduは対象外

ChatGPTの会話画面で使われるモデルはプランによって異なる。Plus・Pro・Business・Enterpriseでは「GPT-6 Sol」、FreeとGoでは「GPT-6 Luna」が動き、いずれも日常会話向けに調整されている。展開は世界同時で、Enterpriseでは管理者の設定次第で利用可否が決まる。ChatGPT WorkとCodexで使われるモデルは今回変わらない。

9月22日に発表されたGPT-6 Sol・Lunaは、当初ChatGPT WorkとCodex、APIでの提供に限られ、無料・Goプランはデスクトップアプリ経由でLunaを使える形だった。9月29日公開の改良版GPT-6.1 Solも通常の会話画面では選べなかった。今回で会話画面にもGPT-6世代が行き渡ったが、モデル名として発表されたのは「GPT-6 Sol」で、Work・Codexで使える6.1 Solとは別扱いになっている。また、Work・Codexでの提供対象にはEduプランが含まれていたのに対し、今回のChatタブの提供対象にはEduの記載がない。

コードではなく部品ライブラリで画面を組む

Intelligent UIの裏側について、OpenAIはストリーミング表示に対応したネイティブ部品のライブラリと、モデルの出力を逐次処理するコンパイラーを組み合わせたと説明している。モデルは部品の配置や組み合わせ方を決め、コンパイラーが生成途中の画面をそのまま描画するため、回答全体の完成を待たずに画面が順に現れる。学習面では、生成した画面をわかりやすさ、有用性、完成度の観点で評価する手法を取り入れ、いつ操作要素を使い、いつ文章だけで済ませるかの判断も学習させたという。

対話の中で画面を生成する機能は他社にもある。AnthropicのClaudeは「Artifacts」でコードを書かせ、会話の横に独立したアプリとして表示する。GoogleもGeminiアプリで、質問に応じて操作可能なレイアウトを生成する「dynamic view」を2025年11月に導入した。Intelligent UIは、利用者が「ツールを作って」と頼まなくてもモデルが回答形式を自分で選び、Web・モバイル共通の部品で組み立てる点に重心がある。部品の範囲内で作るため見た目や操作感はそろいやすい一方、表現できるものはライブラリの部品に左右される。OpenAI自身も、モデルのデザイン判断と作れるものの幅にはまだ改善の余地があると認めている。

安全面では、最上位モデルGPT-6 Astraで導入した対策を取り入れ、前世代のGPT-5.6 Solと比べて安全訓練の回避への耐性を高めたとしている。特に、複数ターンにわたって手口を変える攻撃への耐性が上がり、サイバー攻撃、生物学的脅威、暴力に関わる悪用への防御も実際の利用から得た知見で強化した。会話履歴を踏まえて単発のプロンプトでは見えないリスクを把握する一方、無害な依頼を不必要に断る挙動も抑えるよう訓練したという。詳細はシステムカードで公開されている。

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