Anthropicは2026年6月1日、米国証券取引委員会(SEC)に対してS-1登録届出書を機密扱いで提出したと発表した。1933年証券法第135則に基づく手続きで、上場に向けた法的プロセスを正式に開始したことを示す。
Anthropicは「SECの審査が完了した後に株式公開(IPO)を行う選択肢が得られた」と説明しつつ、「市場環境その他の要因」に左右されるとして実施時期は確定していないと明言している。提供株数と株価はまだ未決定の段階で、今回の発表はIPOの確約ではなく、手続き開始の事実報告だ。
Anthropicは2021年の創業以来、Amazon・Googleなど大手テクノロジー企業からの大型投資を受けて急成長してきた。Claude 3シリーズ以降の製品展開とAPIビジネスを核とした事業が拡大しており、AI企業としての企業価値評価も高水準で推移している。
AI企業のIPOとしては、OpenAIの非営利法人から営利転換と資本市場戦略の動向とともに注目される。Anthropicが上場すれば、AI安全性を中核に据えたビジネスモデルが資本市場でどのように評価されるかの試金石になる。




