OpenAIは2025年5月7日、各国政府と連携してAIインフラや製品を提供する「OpenAI for Countries」プログラムを発表した。民主主義的な価値観を共有する国々に対して、データセンターの構築支援、政府向けAIサービスの提供、人材育成などを包括的に行う枠組みだ。
プログラムの核心は、各国のデータ主権を確保しながらOpenAIのサービスを展開するデータレジデンシー対応だ。政府機関が扱う機密データを自国内のインフラで処理できる環境を整備し、国際的なデータ規制への対応を可能にする。日本を含むアジア4カ国でのデータレジデンシー対応が同時に発表された。
Stargateプロジェクトとの関係では、「OpenAI for Countries」は米国外での地域展開の枠組みとして機能する。UAEやノルウェーでの大規模データセンター建設はその具体的な事例にあたり、各国のデジタルインフラに直接関与する形でOpenAIが国際展開を加速させる方針が明確になった。
プログラムには政府向けChatGPT、医療・教育分野向けの専用サービス開発、現地技術者の育成支援なども含まれる。OpenAIはこの取り組みを、中国系AIサービスの普及に対する民主主義陣営の応答として位置づけており、地政学的な文脈が色濃く反映された発表となった。



