OpenAIは2026年4月16日、生命科学・医薬品研究に特化したAIモデル「GPT-Rosalind」を発表した。ロザリンド・フランクリンに由来するこの名称は、モデルが科学的発見の加速を目的として設計されていることを示している。
GPT-Rosalindの特徴は、研究ワークフローに直結した外部ツールとの統合にある。タンパク質の構造予測モデル「AlphaFold」と生物医学文献データベース「PubMed」に接続し、タンパク質構造の解析から関連論文の検索・まとめまでを一貫して行える。実験計画の立案、複雑なデータ解析、バイオディフェンス分野での脅威評価支援といった用途が想定されており、政府機関との連携も視野に入れている。
高度な推論機能を備えており、生命科学研究タスクでの成功率は約30%と評価されている。医薬品候補の特定、臨床試験デザインの最適化、研究者が見落としがちな文献の横断的な整合性確認などで威力を発揮する。パンデミック対応能力の向上に資するモデルとしても位置付けられている。
AlphaFoldなどDeepMindが先行してきた生命科学AI分野に、OpenAIが本格的に参入した形だ。医薬品開発のスピードと精度を上げるというプレッシャーが業界全体に高まる中、汎用LLMを専門領域向けに特化させる動きは今後も加速するとみられる。




