OpenAIとGoogle Cloudは10月21日、OpenAIのフロンティアモデルとCodexのエージェント機能をGoogle Cloudの「Model Garden」で提供する提携を発表した。Google Cloudの顧客は、Googleのアクセス制御やデータガバナンスの仕組みの中でOpenAIのモデルを直接使えるようになる。一般提供は今後数週間以内に始まる予定で、現在は利用申し込みを受け付けている。
購入はGoogle Cloud Marketplace経由で行い、Google Cloudの利用額をコミットしている企業はその購入額をコミットメントの消化に充てられる。さらにOpenAIのモデルは、Googleのエージェント型開発環境「Google Antigravity」とGeminiのエージェントでも近く選べるようになるとしている。発表にはOpenAI社長のGreg Brockman氏とGoogle Cloud CEOのThomas Kurian氏がコメントを寄せた。一方で、Microsoftが引き続きOpenAIの主要なクラウドパートナーであることも明記されている。対象となる具体的なモデル名や料金、提供リージョンは発表時点で示されていない。
OpenAIが既存のクラウド契約の枠でモデルを売る形はこれが初めてではない。2026年6月10日にはOracle Cloudの既存コミットメントでOpenAIのモデルとCodexを使えるようにしており、2月にはAmazon Bedrock向けにエージェント実行環境「Stateful Runtime Environment」を発表している。今回Google Cloudが加わったことで、Azure、AWS、Oracle、Google Cloudの主要4クラウドすべてにOpenAIモデルの調達経路ができる。Google Cloud側から見ると、Model GardenにはすでにGeminiとAnthropicのClaudeが並んでおり、主要3社のフロンティアモデルを同じ請求・同じガバナンスの下で比較できる環境になる。
日本の利用者にとっては、東京・大阪リージョンで処理されるかどうかが国内データ保管を求める企業の判断材料になるが、この点は一般提供時の発表を待つ必要がある。




